こんにちは。僕です。
僕が同行援護サービスを知ったのは今から9年ぐらい前だったかな。当時はまだかろうじて人の輪郭も認識できていたけど、近所のスーパーに行くにも段差でこけたりと危なかった。
そこで、白杖が必要だと感じ始めたわけで。それまでも白杖を持った方がいいとは思っていたけど、中途視覚障碍者あるあるで「白杖を持つのに抵抗がある」が邪魔をしていて。
しかし、ひとりで外出するのは困難になってきた。そんな抵抗なんて持っていたら何もできない。そんな時に友人が「NHK宮崎の横に視覚障碍者センターがある」と教えてくれた。
その友人に付き添ってもらって、白杖はどこで買えるのか尋ねてみたら、「白杖は役所で申請しないといけない」と言われ、「同行援護サービスは受けていないんですか?」と、初耳なことを。
詳しく聞いてみると、視覚障碍者が外出する際に支援してくれるサービスみたいで、そのセンターからだと祇園町にサービス事業所があるというので、その足で訪ねてみた。
事業所でおおまかな内容を聴いて、自分がサービスを受けれるかを確認してからと言われたので、その日は情報収集だけ。
後日、また友人に付き添ってもらって市役所の福しかで白杖の申請手続きを。ついでに同行援護サービスを受けれるか尋ねたら受けれると回答があったので、そのまま話を進めることに。
まずは、相談員を付けて利用計画書を作成し、その後に申請し受理されたら受給者証が発行され、同行援護サービス事業所と契約を済ませたらサービスが受けれるという流れだったかな。
という事で、総合センターみたいなとこに電話をして相談員をアテンドしてもらった。そして、相談員がやって来て日常のライフスタイルなど聞き取りがあって、事業所は決まってるか聞かれたので「どこに事業所があるか分からない」と回答し、相談員に事業所をアテンドしてもらう。
最初に契約した事業所は今も席を置いているけど、当時のサービス利用時間は月15時間だったかな?通院や健康のためのウォーキングとかで。
12月に契約したけど、僕は超人見知りで、なかなか事業所に電話ができない。通院は友人に頼んだり、かろうじて自分の足で買い物に行ったり。
そして、6月が同行援護サービスの受給者証の更新月で、更新前に1回だけ使ってみようと勇気を絞って事業所に電話しヘルパーさんを予約してみた。
そして、同行援護当日、事業所の管理者兼ヘルパーがやってきた。契約はしたけど「どういう時にヘルパーを利用していいのか分からない」と話したら、「何でもいいんですよ。買い物でも、散歩でも、皆さん図書館に行ったり、カラオケに行ったり、楽しんでますよ」
なるほど。あまり気負わなくていいのか。なんか安心したので「今後は使うようにする」と伝えると、管理者は言った「支給された利用時間を使っていないと次回の更新でサービス利用時間が減らされる」と
案の定、新しい受給者証が発行されたけど、サービス利用時間は月5時間に減らされていた。時間を増やすには次の更新まで利用時間を余らせずに利用する事と言われたので半年間は月5時間の外出。
買い物は親が仕事帰りに狩って来るのと週1でイオンのネットスーパーを利用した。ほとんど家を出ないからヘルパーさんが僕の顔を見て「色が白いね」と。
そして、月5時間。2時間を2回、1時間を1回のペースで外出。この時間で外出できるのは通院と近くの宮崎神宮への参拝ぐらい。
半年後の更新で月20時間まで戻ったので、買い物もネットスーパーでなく、近所のスーパーやコスモスなどトップバリュー以外の買い物もできるように!
半年の引きこもりからやっと抜け出せた。これも同行援護サービスを受けられるから。ヘルパーさんが僕をどこにでも連れてってくれるから。ほんとサービスとヘルパーさんには感謝しかない。
そして、今は同行援護の利用時間も月80時間と部屋の掃除や書類整理などに利用できる居宅介護サービスが月15時間。
昨年から相談員さんを新しい人にしたので大幅に利用時間を確保してくれた。おかげで好きな神社の神事であったり、土日祝日で開かれているイベントを見に行くことができてる。
前は時間が足りずに、行きたいけど行けないという事があったけど、相談員さんが頑張ってくれた。ほんと感謝です!
ただ、時間は増えたけど、結局は行きたいけど行けないという事はある。それは、全国的にもみられるヘルパー不足。ヘルパーさんが不足してます!!
現状では、同行援護サービスで活躍してるガイドヘルパーというのは、定年退職した人であったり、子供が学校に行ってる間の平日の夕方までの主婦だったりが主で、20~40代はほとんどいない。その年代の中で男性はさらにいない。
それは何故か。それはガイドヘルパーは仕事が少ない!安定した給料が得られない!
例えば、午前中に1時間の買い物に同行する。午後は誰も利用者が居なければ、そのヘルパーさんの日当は、その1時間分の時給のみ。全く仕事がない日もある。
それは、利用者が毎日外出するわけではないし、外出したとしても他のヘルパーが、その利用者に付けば仕事は回ってこない。
なので、生活できるほど稼がなくていい定年して年金貰ってる人や、旦那さんが生計を立てている主婦の人なんかはガイドヘルパーで空いた時間を働くのは、人の厄にもたって、お小遣い程度には稼ぎが出るから、この仕事は合っている。
ただ、20~40代の生活を支えるだけの収入が必要な年代の人には、この仕事は厳しい。担当の利用者が何人か着いて、その利用者が利用時間が多ければいいけど、そうでなければ、ガイドヘルパーより施設で常勤として勤務したほうが安定収入は得られる。
定期的にはヘルパー事業所に新しいヘルパーさんが登録されるけど利用者とヘルパーさんはお互いを信頼しきってる間柄になる。そうなると、利用者が新しいヘルパーさんを指名するのは難しい。
長年担当してもらえてるから外出ひとつでも阿吽の呼吸というか、買い物でいつも買ってる物を把握してくれていたり、イベントなどでも「前回はここから撮影したけど人の頭が邪魔だったから今回はここから」と、何もかもが円滑にすすむ。
これが初めてのヘルパーさんばかりアテンドされると、毎回のように「○○を買うので探してください」「今日はこのイベントを撮影したいのですがが書くとか撮影位置は大丈夫ですか?などなど。
やはり、利用者の気持ちとしてはヘルパーさんは相性の良い人で固定したいのはある。事業所としては新しく入ったヘルパーさんに仕事を回したいという思いもあるだろう。
難しい。利用者に新しいヘルパーをあてれば担当ヘルパーの仕事が減る。その逆も然り。事業所によってはヘルパーは多いけど利用者は少ない。その逆で利用者は多いけどヘルパーが少なくて利用者が外出できないという。
事業所間でヘルパーの助っ人制度があれば、空いてるヘルパーさんが外出したいけどヘルパーが足りずに外出できない利用者に付けるのに。そうなればウィンウィンなんだろうけど、制度上無理なんだよね。
僕は今3つの事業所と契約している。1つは毎週月曜に買い物で利用。68歳のヘルパーさんだから、あと何年ぐらい担当してもらえるか分からないけど、このヘルパーさんは僕のことをもう一人の息子と呼んでくれてるので僕ももうひとりのお母さんと思っている。
そして2つ目の事業所は、メインで担当してもらってるヘルパーさんが在籍していたけど、色々合っ事業所を離れたので、僕は席だけ置いている。いざという時にヘルパーさんをアテンドしてもらいたいけど、ここも上記で述べたように利用者とヘルパーはもうペアになってるから、僕が土日祝日でイベントに行きたくてもヘルパーが見つからない状態。
3つ目は、上記で事業所を離れたメインのヘルパーさんが新しく席を置いた事業所。僕も着いていく形に。実際、ヘルパーさんが上の事業所を辞めた際に、事業所から僕に電話があり「、僕の持ってる利用時間を使うだけのヘルパーがいないから別の事業所を見つけたほうが」という事だったので。
今後は、メインのヘルパーさんの事業所を主に利用することに。ただ、新しい事業所もヘルパー不足なので、僕の担当ヘルパーが病欠の時は2つ目の事業所よりもピンチヒッターを当てるのが難しい。
そんな中、担当ヘルパーから僕の同行が厳しいから別のヘルパーを見つけてほしいと連絡があった。担当ヘルパーはメンタルが弱いので疲れやすく、僕の外出平均3時間は体に負担があるみたい。神社の神事とかは1~2時間で終わったりするけど、僕が好きな神武さんだったり、えれこっちゃ宮崎だったり、5時間ぐらいは出かけるし。街中を歩いたりするから、僕の同行はストレスの素だったのかなー。
いつも楽しくやっていたし、メンタル面も理解してるからなるべくヘルパーさんも気分転換させるように色んなとこに出かけたりしてたけど、1~2時間以上働くと次の日に体調が悪くなるのであれば、担当を続けるのは厳しいのかも。
ヘルパーさんの体調が大事だから、仕方ないことではあるけど、ヘルパーさんは収入もぐっと下がるだろうし、居宅できつい掃除とかも増えるだろうから、下手すれば今よりメンタルに負担かかるかもしれないけど、本人が僕の同行が身体に厳しいというのだから無理は言えない。
とはいえ、簡単に別のヘルパーが見つかるかと言えば、無理だろうな・・・。また行きたいけど行けないという状況に戻りそう。
まず、子供がいるヘルパーさんは土日は子供がいるからお休みの人が多い。そして定年組も同様に孫の世話だったりで土日祝日は動けない人が多い。平日はヘルパーは若干見つけやすいけど、土日祝日は・・・。
そして、毎回のように土日祝日にイベントがあるわけでもない。神社の神事は大体日時は決まっているから、前もって予約が出来る。ただ、イベントに関しては前日に「○○でステージイベント開催!」みたいな告知があったりする。
そこで事業所にヘルパーさんを依頼しても、もう既にみんな埋まっているのが当たり前。速くても4~7日前には依頼しなくてはいけない。それでも厳しいけど。
それが今の担当ヘルパーさんだと、土日祝日は僕のために開けていてくれた。金曜日にイベント情報など調べて、土曜日の何時からイベントがあると分かれば動けるように配慮してくれていた。
もし、イベントがない場合は神社巡りとかして。時間を空けていてくれたから出来るんだよね。これが別のヘルパーさんだと「土曜日は何時からですか?何時までですか?」となるので、イベントがあるかないか未定の状態で午前から夕方近くまでを予約しなくてはいけない。イベントがないからと当日キャンセルはできないし、時間を抑えている以上、短時間で解散するというわけにもいかないし。
いいヘルパーさんが見つかると嬉しいけど、反面、もし新しいヘルパーさんが担当になったら、今の担当ヘルパーさんが元気になってまた同行に付きたいとなっても、既に新しいヘルパーさんが担当になっていたら戻れないよね。新しい担当さんに悪いし・・・。だから、本当は今の担当ヘルパーさんが元気になって戻って来るまで待っていたいけど、いつになるか分からないし、もう1~2時間の短い仕事しかしていかないかもしれないから、待ってても無駄かもしれないし。
行きたいけどいけないという状況もつらいけど、今の担当ヘルパーさんは7年ぐらいの付き合いで週3ぐらいは会っていたので、色んな楽しみやつらい事も共有していた分、寂しい気持ちの方が強い。
以上、長い日記でした。まさかここまで読んでくれた人はいないと思いますが。お疲れ様でした(^^)
こんばんわ
たまたま記事見つけて読みました ついにさっき電話した 親戚 (全盲で宮崎市内に住んでます) が ガなかなかイドヘルパー か居なくて 何か無いかと検索しました 色々知りたいと思い コメント残します
よろしかったら お手数ですがお返事希望です
こんばんわ。
コメントありがとうございます!
今はどこもヘルパー不足で大変なんですよね。
ただ、日によってはヘルパーが余ってる時もありますので、使う頻度に応じては親戚さんもヘルパーに少しは困らない状況にはなれるかもです?
親戚さんが契約してる事業所が1か所だけであれば複数契約するとかも有効ですし。
まぁ、複数契約してる利用者も多いですがそれでもヘルパーは足りないですよね。
僕は3か所の事業所と契約してますが、うち1か所は、この日記のヘルパーさんについてった場所なので利用はほとんどしてません
それまでメインで使ってた事業所は希望の外出は100%は厳しいですが日程を気にしない外出であればうまく調整してくれます
例えば、「平日で3時間ぐらい買い物に行きたい」などであればうまく調整してくれます
残りの1か所は利用者もヘルパーも少ないのでなんとも言えませんが、半年前から入ったヘルパーさんはヘルパーだけじゃ食べていけないからパートもしてる状態です。
このように時間帯や曜日で余ってるヘルパーが居るのも事実なので親戚さんの生活環境などを考慮して事業所を探されるといいかもです。
ちなみに、相談員さんが変わるだけでも環境は変わると思いますので親戚さんが今よりガイドヘルパーを利用する機会を増やしたいと思ってるなら、相談員さんの見直しを考えるのもひとつの手です。
僕は今の相談員さんになってから利用時間を増やすことに成功しました。
前任の相談員さんは腰が重くてなかなか希望を聞いてくれなかったので、相談員さんの存在は大きいです。
具体的な内容でしたらメールでお話できますのでお気軽にどーぞ♪
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